カウンター罠《インターセプト》


 ↑のような使い道が主でしょうね。カウンター使いのオサレブースター。支配者階級っぽい言い回しから放たれるのがポイント。当然のことながら、腕は交差気味で。《守護天使ジャンヌ》辺りを首輪で繋いで、「ふっ」とかさも当然と言わんばかりに格好つけるといいと思います。それはもう「さ、素直に認めたらどうだい? キミの負けは11ターン前から決められていたのさ」などと、完全ロックデッキを用い、高度な自己陶酔に浸りきった美しき決闘闘士・天草薫のように。いいですよね、馬鹿で。このシーンを見た後、当時の僕が天草奪取ごっこに走ったのは最早言うまでもありません。皆さんも《インターセプト》発動時、自己陶酔に浸ればいいと思います。「美しい……」とか小声で呟くと更に偏差値が下ってGOOD。

 決闘小説などという奇特な物がこの世にいったいどれだけ存在するかは知りませんが、これから、どれだけの数の被害報告がなされるのだろうか、とか考えると腹が痛い憂鬱な気分になります。「読めてんだよ! インターセプト!」みたいなシーンが続発するわけですよ。《終焉の焔》や《デビルズサンクチュアリ》辺りから呼び出される、最上級オリジナルモンスターが軒並み奪われるわけですよ。「こ、これがデュエルフィールド上の支配者、森勇一の論理力なのかぁーっ!」。カウンター罠一発撃っただけでギャラリーが馬鹿みたいに沸きあがるわけですよ。ああ、低偏差値にも程があるな。僕もちょっとやりたくなってきた。弱者狩りの描写には最適。

(c)中村哲也/ホビージャパン