週刊少年ジャンプ25号の感想

テニスの王子様

挨拶:あまりにも詰まらな過ぎて乾いた笑いがこみ上げてくる105円均一さんの「根拠ある」予想*1を見るにつけ、つくづく許斐先生は形式的な「根拠」という次元から遠い所で闘っているんだなぁと思い知らされた。つーかそもそもの話として「『幾らなんでも〜』という論理が在り得るならば『敢えて〜』という論理も在り得る」という次元で闘っている狂人相手に僕等は一体何が出来るってんだ。アイシールド21のヒル魔よりもよっぽど「敢えてやる」に生々しさがあるあの男。本当に『敢えて』やっているあの男。
では僕もそろそろ予想を立てるとしようか。当るかどうかなんて知らねぇよ。許斐剛の前では誰もがノーチャンスである一方で、全ての可能性に一筋の光明があるのだ*2。悔いのないよう予想しよう。

予想1:幸村もまた軽井沢に急行して二面中継→最後は軽井沢とアリーナが合体して一つのテニスコートになる→テニスハルマゲドン或いはテニスアポカリプス。

予想2:むしろ全員総出で軽井沢に急行。優勝は名古屋星徳

予想3:「ば…馬鹿な。向こうも幸村が出場しないだと!?一体何のつもり…なにぃ!?」→「魔法テニスカード《融合》!真田弦一郎と幸村精市を融合する!」「しまった!!あれならば幸村の体力的なブランクを真田の圧倒的体力でカバー可能!無論テニス能力は融合前の2倍…いや10倍だ!」

【予想戦歴】
S3:△不二VS赤也*3
D2:△乾&海道VS丸井&柳生△
S2:△桃城VS仁王△
D1:△大石&菊丸VS柳&ジャッカル△
S1:●手塚国光VS真田幸村

S3は対消滅。両者死亡。D2は前衛の綱渡りと後衛のレーザーを拾い続けた海堂が遂に限界を迎える。血だらけで動く事すらままならない海堂。頃合良しと見た柳生が止めのレーザービーム『サテライトキャノン』を発射。触れただけで消し飛ぶ乾。しかし海道は己の限界を遂に超えた。『これが人生最後のスネイクだぁー!!』丸井&柳生を消し飛ばし息絶える海堂。『お前こそ真のテニスプレイヤーだ』。S2は仙術師VS詐欺師…しかし突如としてテニスコート殺人事件が発生する。犯人を暴いたテニスプレイヤーがこの試合の勝者…かに見えたが実は両者共に犯人だった。従って勝負無し。D1は同調を果たし浮遊する黄金ペアにジャッカルが特攻。黄金ペアが密接した所をルチャ殺法により二人纏めて叩き落す。大惨事の中唯一生き残ったかに見えた策士・柳。だがシンクロの磁力によって引きつけられたラケットが軸線上にいた柳の背中に突き刺さる。劇的な幕切れ。S1はまさしく頂上決戦にふさわしいテニススキルの応酬となった。S級妖怪並みのオーラとオーラが激突し合う名勝負。崩壊するテニスコート。もはやこの勝負にポイントなど無意味。更には両者が発動したテニススキル『間接攻撃無効』『オーラ吸収』により、『対戦相手にボールをぶつける』というテニスプレイヤーの常套戦術すら無効化される。だがその瞬間二人のテニスプレイヤーには基本にして究極の武器が一つだけ残されていた。それはたった一本のテニスラケット。三日間にも渡る壮絶なテニスラケットの鍔迫り合いの末…辛くも勝利したのは融合テニスプレイヤー・真田幸村だった。だがその代償は大きく…強大すぎるテニスエナジーが大暴走。世界は破滅の時を迎えようとしていた。だが其処に現れたのは軽井沢から駆けつけた越前リョーマリョーマはこの事態を予期していた越前南次郎より天衣無縫の手ほどきを受け、真田幸村を倒す為満を持して出陣したのであった。世界の命運はこの一戦にあり。俺達の戦いはこれからだ。『有史以来最大最高のテニス叙述史』とまで称された至高の大傑作『テニスの王子様』堂々完結!ご愛読有難う御座いました。

・エムゼロ

大門君がいかにヘタレライバルキャラかについて10行くらい使って書いたんだが…馬鹿馬鹿しくなったので消した。色々書いた所でどうせ結論は「脇役にデーチューンを施す事によってなんとかそのキャラを保てている主人公・九澄大賀を空気化するほどの脇役が出てこなければこの漫画は一歩も前には進まない」に決まっている…というより消す前はそういう結論だった。『お前もまた一歩も前に進んでいないにも拘らずよくそれで満足できるものだ』等と人から後ろ指差されるのは真っ平御免だよ。

・P2!

『半裸の美少年がバックに白鳥エフェクトを展開しながら小ゴマで水中卓球に励む図』に笑いを堪えられなかった人もおられるだろう。だがこの世には『大ゴマの見開きで美少女が悪魔エフェクトを展開しながら凄まじい形相で卓球に臨む』卓球Dash!なる熱い漫画も存在するのだ。この程度で怖気づいていては漫画卓球道を極める事などままならぬと知るが良い。

*1:確かに妥当っつーか当ってもおかしくない予想ではある。こういうのを見ていると『テニスの王子様』は既に詰んでいる筈の漫画なのだなぁと思う。

*2:『偶然』で片付ける気にはならないな。其処には圧倒的な抽象思考が求められるような気がする…って何言ってんだ僕は

*3:正直な話をすると…赤也を何処で使うかが一番気になる。こいつの所為であらゆる予想がしっくりこない。