ゾイド新世紀/0

ゾイド新世紀/ゼロ 1 [DVD]

NHKの集金に対し「当方はテレビを一切用いません」で対応する僕ではあるが、ビデオ・DVDの類は一応見ているし、それ以前の問題として昔は結構民放・NHKを見ていた。つまりアニメだってちゃんと人並みには見ていたんだ。そんな僕がおススメする作品がこれ。実にやる気が感じられない非常にいいアニメだ。

[例1]主人公が誤ってヒロインのフロを覗く→パンツいっちょのままジープに乗って逃げる主人公を、ヒロインがゾイドに乗って地の果てまで追い詰めてミサイルを叩き込む→気がついたらヒロインが悪の軍団に捕まっている→ヒロインを救出する為、(数分前棺桶に脚を突っ込みかけた)主人公はバックドラフト団との闇バトルに臨むが、肝心の仲間は「金にならない」という理由でさっさと離脱(友情が欠片も存在しない)→しかし最後には主人公と仲間が協力して大勝利→しかしそれは主人公の賞金を仲間の方に回すと言う監督の裏工作の賜物だった→しかもヒロインは自力で脱出。敵の移動要塞を徹底的に破壊した上で戻ってきた為、主人公の活躍には何の意味もなかった。

こんなアニメ。実に素晴らしい。作品の根底に潜む「気負いのなさ」がこっちにまで伝わってくるのがよい。「テーマ?『雲みたいにフラフラと』とかでいいんじゃねーの」的な。それはテーマと言えるのか。否、言えるのだ。

もう少し書くと、僕は「前提としては友情が存在しない」系がなんか好きらしい*1。おそらくは友情なんて個々人が勝手に育めばいい的な精神が僕の中にはあるんじゃないかな*2。主人公は主人公で勝手に動き回って無駄に必殺技を叫び、脇役は脇役で勝手に考え新しい戦法で勝負に臨む。適当に衝突、適当に結託、そして適当に分散。この勝手気ままな感じがどーにもこーにも大好きだ。全23話。多分打ち切り。

*1:クラッシュギアTURBO』におけるトビタクラブとか

*2:チーム単位の友情なんて虫唾が走る事この上ないですよ。