週刊少年ジャンプ12号感想①
さて諸事情により久方ぶりのジャンプ感想12号。①と書いてるのは要するに「テニス以外」と言う意味。所謂分量の問題ってやつだ。前置きはそのぐらいかな。やるからには頑張って書くよ。
・絶対悪演説
さて、皆さんに悲しいお知らせ。なんとあのセンスの塊である松井大先生のMAXはまたしても拝めないことがほぼ確定したようだ。「確かに絶対悪の講義については正しいことを言っていると思う。だがそんなこと僕が三年前に通り過ぎた地点だ。そんなことを堂々と喋らせている時点で底が浅く見えてしまう。」という三段ロケットをどれだけの人間が胸に秘めたかは知らないが。とにかくそういうことだ。ダイイングメッセージの時も同じ事を思ったのだが、どうも今のあの人は世間の一歩先を行くだけで満足しているような気がして、後一歩僕はこの作品にのれないんだ。恐らく松井先生は説明する事による明確性を採ったのだろが、それによってこの漫画から瘴気が失せてしまっている。僕としては松井先生がそういう優しさをかなぐり捨てて鬼気迫る形相で作品を描く日を夢見ているのだが…松井先生のMAXはあんなもんじゃないよ*1。
【BLEACH】
これが久保先生の所為ではないことはわかっている。だが言わせてくれ。どうしてもコレを言わずにはいられない。
ノイトラが能力無しの1/1クリーチャーにしか見えない。『俺が十刃最強だ』がギャグにしか見えない。御免よ久保先生。ホント御免。
おかしいな。ブルックさんがいないと何も思うところがない。ブルックさんがいたときはあんなに楽しかったのに。カムバックブッルクさん。
【NARUTO】
他の人が描いてたカードゲーム宣伝漫画に『内なるサクラ』が出ているのを見てこの漫画も随分遠いところに来てしまったんだなぁとしみじみした。昔の勢いだけの時代がたまにウザかったのは事実だけど、でも誰がどう見ても勢いがない今よりは幾分マシだったよなぁとしみじみした。で、本編については将棋の駒で人を例える際に今のシカマルを歩か桂馬以外に例える人間がいたら見てみたいと思った。以上。
【アイシールド21】
すまないが省略させてもらう。僕はこの作品の、絵を書いてる人とも話を作っている人とも決定的に相容れないようだ。思想・信条・果ては美意識のレベルで合わない。そんなわけで省略させてもらう。ただ一つだけ言っておくと1〜2巻の頃は好きだった。
見開き使って女子ソフトボールをやる意味が本気でわからない。昔、所謂萌え漫画と言われていると思われる某漫画を友達の家で見せてもらったとき、一つ一つの行為の意味が全くわからなかくて悶絶した覚えがあるが、それでもその時はあの部分がお色気か或いは何かの効果―萌えとか―になっているのだろうと無理矢理納得したものだが、今回はそういう無理矢理な納得すら出来ない。何故なら需要が想定できないんだ。お色気満載な今のジャンプにおいて敢えてコレを喜ぶパンクロックな人種が果たしてこの世に居るのか?
先週のもしもシリーズは面白いと思いました。韓流ブームはこの日本という土地柄を考えると一度去ってまた来たのだと思いました。終わり。
【ラルΩグラド】
今週のラストページを三秒程凝視するがいい。そして直ぐに455Pに飛ぶがいい。つまりそういうことだ。アレと被るようじゃなぁ。要するにこの作品は「下品なロジックと美麗な絵を備えただけのコントラクターなのではないか?」という僕の疑念をさっさと払って欲しいものだ。
やっぱりバカだな 何でもベラベラしゃべっちゃう
主人公にツッコミを入れさせれば、そこらの紳士漫画と一線を画せるとでも思っているのだろうかこの人は。
例1
「後ろががら空きですよ!」
例2
「後ろががら空きですよ!」
「やっぱりバカだな 何でもベラベラしゃべっちゃう」
人はそれを五十歩百歩という。
【エムゼロ】
やっぱりC組とかD組っていまいち地味だと思う。「ドイツ代表『電撃戦』のラインハルト!」とか「中国代表『炎の風水師』二コル=クーロン!」とかに比べるとなんていうか…うん、地味だ。せめてなんかチームカラーとか戦術名とか考えようよ。なんか眠い。こーいうのは決して嫌いじゃないんだけどさ。
追記:何も思いつかなかったので無理矢理捻り出して見たが、なんかしっくりこないので横線。微妙に反省している。
色々置いといて先週の『マジ化け物だった』の見開きと今週の『血で体』は結構良かったと思うんだ。でも今回一番良かったのは回想シーン。リナリーの笑顔がなんかかわいいと思った。「漫画における美少女の笑顔は基本的に気持ちが悪い」というのが僕の中での定説だったのだが、今回は何故だかいい感じだった。多分色が薄かったからだな。うん。そんでもってあのコマの一つ下のクロウリーさんの顔に更にキュンと来た。なんかコレだけで今日は十分だ。この漫画の98%ぐらいは空気だと僕も思うけれど、残りの2%は結構好きだよ。
【REBORN】
ザンザスって六道骸より弱い気がするんだけど気のせい?なんか片手で勝てそうなんだけど。
【銀魂】
何が凄いってこの話、大江戸に全く関係がない。『THE痴漢』に着物女が写っていなればあやうくここがネオ幕末であることを忘れるところだった。まあ忘れたところで何の問題もないんだけど。天人って誰だっけ。
【To LOVEる】
委員長ってけっこーカワイイよね〜〜〜〜〜(はあと)
軽薄さの塊のようなセリフに一々ツッコムのも野暮だとは思うが、どうやら春菜はこの世界では『良く見るとカワイイ』のレベルらしい。本気でどうでもいいことだが。
ハレクラ二は何時になったらでてくるのかなぁ。
【ムヒョとロージーの魔法律相談所】
この漫画の信者とアンチの意見の両方が今一ピンと来ないがそれは多分僕がろくにこの漫画を読んでいないからだろう。実際今週に関しては、
ちきしょう…!!手あたり次第石にしやがって!!
のコマに添えられた『ワー』『ギャー』があまりにも脱力モノで読む気をなくしたことぐらいしか特筆するところがない。しかしかがみさんの今週の感想とか見てると僕は本当に読み飛ばしてるんだなぁとしみじみした。やっぱ僕にはジャンプ感想は無理だな。
【太蔵もて王サーガ】
興味がないので読んでいない。以上。
【重機人間ユンボル】
打ち切りは残念だけど、でも児童漫画愛好家としては足りないものが確かにあったとも思わないでもないが、しかしそれを言うのは流石に酷だろうとも思わないでもない。とりあえず僕は『博士番長Dr.ドカルト』にがっかりした。『博士(緻密)なのに番長(豪放)!』というその矛盾に期待していただけになんか期待はずれ。普通にいいキャラじゃん*2。なーんだ。
【P2】
仮にも卓球経験者として言わせてもらうとバックハンドスマッシュには神が宿っている。フォアよりもよっぽど魅力的だ。いや、別にフォアが苦手だから言ってるわけじゃないんだけど。
【神力契約者M&Y】
せっかくだから久々に読んでみた。で、改めて思った。この男は漫画家じゃない。かって『JUMPSTAR』に歌われていたクソ漫画を創造した者達はそれでも間違いなく漫画家だったが、しかしこの男は漫画家じゃないと思った。確かにこれより不快なジャンプ漫画なら僕は幾らでも知っている。だがそれでも敢えてコレが近年のジャンプワースト1だと言いたい。何故ならこの漫画には本当に何もないからだ。例えば『ツギハギ漂流作家』などは明らかに未完成であったがその一方で0.8%くらいは化ける可能性を秘めていた。何故ならあの人は何かをしようとしていたからだ。つまりその分伸び代があったわけだ。しかし睦月あきらはそうじゃない。『洗練されてコレ』。そもそも彼は漫画と言う媒体を通して何も書こうとしていない。今現在漫画と呼ばれるものを書いているだけだ。そこに創造など有り得る筈がないよ*3。