宇宙天使からの贈り物
- 作者: 于寿明
- 出版社/メーカー: 三晃書房
- 発売日: 1994/12
- メディア: 単行本
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【唱えましょう】
地の根に結び 天高く伸び 天高く伸び
丹田奥深く 光り輝け
ピリッと輝き丸一点 ピリッと輝き丸一点
一に始まり 一に終わる
とらわれず とらわれず
全体的に有難い代物だが、やはり特筆すべきは「ピリッと輝き丸一点」で間違いないだろう。連呼すればするほどに奥深い何かを感じずにはいられない。
あらゆるものを吸い込んでは調和に変え、光に変え、自分はホワイトホール、吸い取り機であり、掃除機だと思ってください。
そんな魅力著しい「ピリッと輝き丸一点」に関する説明の一部分を引用してみた…が、正直よくわからない。「ホワイトホール、吸い取り機であり、掃除機」と一気にスケールダウンしているのは恐らく『ホワイトホール』を身近に感じさせる為の措置なのだろうが…やっぱりよくわからない。恐らくは僕が未熟な所為だろう。実に残念だ。
【各種波動について】
丸は、光のカプセルパワー波動。
三角は、ピラミッドパワー波動。
四角は、四次元空間波動、幸せのボックス(箱)です。
ボックスの意味を丸括弧で説明してくれるのは確かに親切設計なのかもしれない。だが、僕の本音を書くとするならば「もっと他に説明すべき箇所があるだろうと」。どこをどう考えても身近な概念とは到底いいがたい『光のカプセルパワー波動』『ピラミッドパワー波動』『四次元空間波動』について丸括弧つけるなり脚注つけるなりで是非とも説明して欲しかった。あの上位概念のマシンガンは素人にはあまりに酷と言わざるを得ない。
いや勿論、『ピラミッドパワー波動』に関しては以前MMRという信頼度の高い学術文献の中に「螺旋構造のピラミッドで気のエネルギーをチャージしてピラミッドバリアを展開―ピラミッドネットワークを構築し人工衛星からのマイクロウェーブ(全人類総洗脳計画)を防ぐ」という高度にロジカルな説明を読み取った事があるのでかろうじてわかるのだが、最後の『四次元空間波動』に至ってはもはや想像すらつかないのが現状だ。「無我の奥にある三つの扉の横にある100階立てのタワーの上から天剣絶刀」ぐらいよくわからないのだが、恐らくは僕等が容易に近づいていい領域ではないのだろう。
- 宇宙絶対波動(宇宙神)
- 高位絶対波動(聖者)
- 上位絶対波動(守護神)
- 中位絶対波動(守護霊)
- 普通絶対波動
- 光明波動(円光)
- 地球絶対波動(地球霊王)
もはや波動とは単なる一概念ではないのかもしれない―少なくとも彼らにとってはそうなのだろう。「絶対」波動を高位・上位・中位・普通等と分類する彼等の研究にはただただ驚かざるを得ない。なんという情熱!
このような波動の分類は上記リストだけに留まらない。この本では更に『新天地の波動』『自然波動』『物質波動』『神波動』『神霊波動』『肉体波動』『幽体波動』『霊波動』『精神波動』『心の波動』『宇宙の波動』といった各種波動の存在が示唆されていた。*1そう、今やただ『波動』というだけでは時代遅れなのだ。「それは一体何属性の波動なのか」ぐらいのことは考えなければ駄目なのだ。
【気功治療術】
《手を当てずに治療する》
1.相手の左後方に立つ。
2.天地を貫く光の柱が、相手の左肩斜め後方にあるとイメージし、そこに手をかざす。
3.相手の天命を祈り、自分の労宮からの光と、相手の光の柱とが、一体感を得られるまで時を待つ。
焦らない。
全体的に素晴らしい治療術だが、やはり僕としては最後やや唐突気味にポンと置かれた『焦らない』を是非とも取り上げたいところ。かってのMMRにおける『あきらめない』を髣髴とさせるその教えを前にした僕は、感動のあまり突如として湧き上がった眩暈を止めることができなかった。そう、『焦らない』。確かにその通りだ。何事も決して焦っては成らないのである。焦っては駄目なのだ!
――――
総括:焦っては駄目だと思いました。
*1:「神波動」「霊波動」「神霊波動」を厳密に分類するあたりに並々ならぬものを感じる。