ベイブレードGレボリューション(番外Ⅱ)

何時ぞや紹介したモーゼス君は実は変態プロべイブレード集団*1『BEGA』の一員―それも次峰―だった。そしてそれは『BEGA』にはまだ4人の変態プロベイブレーダーがいることを意味している。今回はその変態集団『BEGA』に所属する残りのプロブレーダーの内、中堅のミステル君について軽く語ろうと思う。


再生ボタンを押せば一目瞭然なことだが、要するにコイツは向日岳人的な変態。どう頑張ってみても飛ぶ意味が見あたらないのだが現実問題としてコイツは飛んでいる。「こっちからも行くよ!」と叫びながら相手に背を向けて崖に向かって走り出す様は中々にシュールな光景だ。レイ君も素直に驚いている場合ではない。彼の技に付き合って本来対地技である筈の「ガトリングクロー」を空に向けて放っている場合ではない。「なんという変則的な動き!」それはベイの話なのかミステルの話なのか。「こんなブレーダーは初めてだ!」この台詞を換言すると「また新手の変態が!」といったところであろうか。

ただこのミステル、BEGAの他のブレーダーに比べると不完全燃焼な感がある。問題は彼にとっての最終戦である対マックス戦。コレコレを見ればわかると思うが彼は試合中あまり飛ばないのである。おそらく彼自身は高く飛びたかったのであろう。しかし状況がそれを許さなかった。その会場には崖がなかったのである。彼が最終戦で勝ち星をあげられなかったのはそれが原因だったのではないだろうか。もしも崖があればこの勝負は短期決戦となり防御スタイル(持久戦)に強いミステルの独壇場だった。そう思うと残念でならない*2

*1:『プロベイブレード』という単語が既に変態だというのは禁句である。

*2:しかし途中で動きつかれてハァハァ言っていたのは面白かった。或いは最後マックスが起こした津波を飛んでかわすのも面白かった。ただやはり試合中盤でも飛んで欲しかった。