糞の役にしか立たない本②

図説 排泄全書

図説 排泄全書

さて、こんなことをやっているからいつまでたっても閲覧者数が増えないのだが、そんなことはこの際あまり気にせず頑張ろう。例によって例の如く途中から暴走しているので、こんなものを読みたいと言う奇特な人は一度無理矢理心を広げてから続きを読むといい。


【第二章:排泄物とは何か】

十八世紀半ばまで排便術なるものが存在した。これはフランスのいくつかの都市に見られた、不変の儀式のようなものだった。

魔術、妖術、忍術…これら術のカテゴリーの中にもう一つ我々は重大な項目を追加しなけらばならないようだ。恐らくはこのようなものを排便術と呼ぶのであろう。げに恐ろしきはフランスよ。
「我はフランス排便師15人集が一人!エル・シド・ピエール!」

十六世紀の医者にして錬金術師のフィオラヴァンティは、人がなぜ糞便を見るのか長いあいだ研究し、排泄物が黄金に変化することへの期待であると考えた。

錬金術の世界は我々が思っているよりも遥かに深いようだ。『鋼の錬金術師』や『焔の錬金術師』をあらゆる意味で上回る『糞便の錬金術師』。恐らくアニメ化は不可能だろう。そのあまりに斬新過ぎる黄金へのアプローチを受けて当時の錬金術界には衝撃が走ったともいわれているが、その真相は定かではない。

「目玉がこちらの顔をじっと見ているのが見えた」ので、びっくりして治療できなかったというのである。調査が行われ、死者がうっかりして、水の入ったコップに入れておいた義眼を飲み込んでしまったことがわかった。義眼はとうとう肛門に到達したのである。判事たちは、「これは驚くべき事例であるが、薬剤師の側に落ち度はなく、死者の側の過失に原因がある」と判決を下した。

一介の法学部生として一言言わせて貰うとするならば、「僕がもし将来法曹になったとしてもこの事例には決して関りたくない」。『ケツの穴に眼玉がパイルダーオンしていたのが過失か否か』なんて、何が哀しくてそんなことに大真面目な顔で議論しなければならないんだ*1。なぁ!ユーキさんよぉ!

[糞の慣用句(一部抜粋)]

  • 丸い尻で四角い糞をする…気難しい人。
  • 尻に話してくれ、頭は病気なんだ…人の話にうんざりする。
  • 王女の尻で死ぬ…もう少しのところで失敗する。

『王女の尻で死ぬ』が何故「もう少しのところで失敗する」になるのかわからない。パッと見は「めたぽさんがハァハァ」とかそんな意味に見えるのに。

[排泄行為の遠まわしな表現(一部抜粋)]

  • イギリス…お化粧を直しにいく
  • ベルギー…中庭に出る
  • アメリカ…ジョンに会いに行く
  • イギリス…バラをつみにいく
  • 日本…雉を狩りにいく

ベルギーが地味に意味不明で良い。あとアメリカ。ジョンって誰だ。世界のジョンに謝れ。
イギリスと日本は明らかにツッコミ待ちなのでスルーで。

男は立ち女はしゃがんで排尿するというやりかたが世界中どこでも行われているとは限らない。ヘロドトスによると、その昔エジプトでは、女性が立ち、男性はしゃがんでいた。

女性の立小便をその手のプレイ以外の目的で実行する国がこの世にはあったらしい。わかってはいたが世界とはやはり広いものだ。あとこれは糞と関係のない所謂余談だが、僕の記憶が確かならこの世には首を横に振ってYESを意味する民族もいるらしい。

このように、トイレを快適にするための設備がうんざりするほどそろっているのに、どうして多くの男性は洗面台に小便をしたがるのだろうか。

ちょっと待って。僕は今まで一度も洗面台で用を足した覚えがないが、もしかして皆はそうなのか?この糞尿の為だけに存在する分厚い本の中で問題提起されるほどに皆洗面台でしてるのか?僕だけが知らなかったのか?僕だけ取り残されていたのか?なんてことだ!

18世紀と19世紀にヨーロッパで広く行われていた、処女であることを確かめるテストは、排尿の仕方を調べるという方法がとられた。若い娘が男のように、幅の狭い噴射で放尿すれば、処女であると見なされたのである。

我々は何故この合理的な手法がヨーロッパで廃れてしまったのか、或いは何故こんな素晴らしい手法が日本に普及しなかったのかを真剣に考えるべきではないだろうか。

元来、世界中の人々はしゃがんで用を足していた。今日、人々は二つの陣営に分かれている。一方は先祖伝来の姿勢を保ち続けていた中東とアジアの人々、もう一方は座って用便をする西欧諸国の人々である。

『第二の冷戦』とでも名付けるべきこの戦いは今も各地で内戦の火種となっている。特に最近ではイギリスで糞尿十字軍が組織されたとかされないとか。いずれにしろ一刻も早く世界に平和が訪れることを願ってやまない。人類よ目覚めよ!下半身は平等だ!

水洗の問題点は現在もやはり、どんな装置であれそれを作動させるのにたくさんの水を必要とすることである。〜(中略)〜しかし救済策はおそらくスイスから登場するだろう。スイスのある天才的な学生が「レーザー便器」を考案したのである。この装置はまだ実験段階だが、予想もしない新たな展望が開けることになった。なにしろ一滴の水も使わないのである。レーザーは一種の衛生光線で、ほんの数秒で便器の中身を粉砕する

凄まじい。凄まじいとしか言い様がない。便器事情もついにここまできたか。それにしてもこれを考案したスイスの学生は狂っている。普通思いつかないよレーザーなんて。未知だよ未知。大体「一種の衛生光線」とかほざいてるけど“衛生光線”って単語自体が未知数だよ。
だが「せっかくだから各界のケレン味溢れる著名人達にこのケレン味溢れる『レーザー便器』を使ってもらおう」とか考えるのがこの村長という男。さあ「覇王翔龍撃」恒例の暴走のお時間がやってまいりました。It's Showtime!
[エントリーNo.1:海馬瀬人]

糞砕!玉砕!大喝采

「わはははは!これでこの糞を流した者は世界でオレ一人というワケだぁぁー!」
[エントリーNo.2:万願寺タケシ]

構想十年…開発費用800億…全てを圧倒する糞砕力と抜群の衛生力を備えた…最強・最高・最新鋭BENKI…この小さな便器に…驚くべき機能の全てが満載されている…その名も…THE PERFECT BENKI『麗座亜』!

万願寺さんならこの程度素でやりかねないから怖い。
[エントリーNo.3:火渡カイ]

もう少しだけもってくれ「レーザー」よ。この糞を出し…俺の命が燃え尽きるまで!

排便とは死ぬことと見つけたり
[エントリーNo.4:真田弦一郎]

フハハハハ!
糞尿と共に散るがいい!!

絶対に散りたくない。
[エントリーNo.5:跡部景悟]

俺様の美糞に酔いな!

色々間違っている…っていうかもう『レーザー便器』関係ない。
関係者各位に多大なるご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。

*1:でもゼミの議論とかでだったらアリだと思う。女の子に色々意見を求めてみるとか。