アナザーセンチュリーズエピソード2

アナザーセンチュリーズエピソード 2

アナザーセンチュリーズエピソード 2

やりました。中古販売価格1980円。前作同様ガンダムエルガイムがGNドライブを搭載してプチ三国無双を繰り広げるゲームですが、何を血迷ったのか「2」には「主人公」が存在します。企画の時点でなぜ過ちに気付けなかったのか。約20機を操作して闘うスパロボならいざしらず、単騎で戦場を駆け抜けるこのゲームにおいて主人公機をわざわざ使うやつがどこの世界に存在するのでしょうか。99%の人間が「ガンダムマクロスを自由自在に動かしたい」という動機でこのゲームを購入することなど小学生でもわかること。サイレントラインの近くでアーマードコアと闘っていそうなデザイン―妙な形のビーム砲を持った細身のロボットにでかい羽根をつけとけばそれっぽく見えるだろ系のデザイン―の主人公機を放り込む理由がわからない。敵にオリジナルを作るのは「ゲームの敵キャラとしてふさわしい武装をもったロボットは中々いないのよ問題」からむしろ積極的に許容されますが、主人公機は流石にない。誰か一言「誰も使わねぇよ」と言ってあげられる人はいなかったのでしょうか。ただでさえ学食のカツぐらいに薄いストーリーが更にどうでもいい代物になっています。

最も使ったのはサンドロックとアーマードヴァルキリー。特にサンドロックアルビオンのカタパルトでマントを脱ぎ棄てるという、「だったら整備の段階で外しとけよ」というツッコミをものともしないサンドロック。バーニアとパワーを限界値まで上げたサンドロックの虐殺兵器ぶりには笑いが止まりません。頭部バルカンが、頭部バルカンが弾幕として異様な性能を誇る謎。ヘビーアームズのダブルツインマークツーセカンドガトリングが、何を血迷ったか原作でもやっていたミサイル迎撃の機能をロストしている一方で、あらゆるミサイルを撃ち落とし、雑魚をバンバン蜂の巣にしながら超高速で接近するストロングスタイル。サーペントが、サーペントがなますのように切り刻まれていきます。なんという平和主義。肝心のビームサイズに爽快感のないデスサイズや、ツインドラゴンハングを両方とも前に伸ばすとすっげぇ格好悪いことが判明したナタクの駄目っぷりを補ってあまりある爽快感。これでカトル君の口調がオカマ言葉でなければ最高だったのに。欲を言えば暴走カトルだったらもっと最高だったのに。というか、一度でいいから暴走カトルがデフォになったこの手のゲームをやってみたいものです。御供はキラ=ヤマトとカテジナ=ルース。史上空前の大虐殺が始まります。コロニーの中に入って観覧車を壊したい。他方アーマードヴァルキリーは固定砲台と高速戦闘を両方やれるのが楽しくて楽しくて。やはりマシンガン系はいい。虐殺気分を味わえる。

笑ったのはゴッドガンダム。移動手段が豊富なのはいいのですが、その移動手段が「ゴッドシャドー」「ゴッドスラッシュタイフーン」「超級覇王電影弾」「ゴッドフィールドダッシュ」の4択というのはいったい何の冗談か。ポーズとってる間にミサイルを10発ぐらい喰らうのは流石に嫌がらせだと思います。というかなぜにゴッドスラッシュタイフーン。ローゼスビットに至近距離で囲まれた時しか使わねぇよあんなもん。と、まぁ、フロムソフトウェアらしいクソゲーながら適当に楽しみました。まる。