親友と書いてカスと呼び合う仲
どこまでわかって言ってるのかは知らないが、とにもかくにも１０５円均一の野郎、人の足元すくいやがった。いやな。アレ（→コレ）は結局の所ネガティブ戦略だったんだ。情熱的に尊敬してるぜなんて言われたもんだから、じゃあ、緩やかに失望させるのが平和だな、と、そういう意図だったんだ。それをあのカス、見事にあげつらいやがった*1。しまったなぁ。僕の数少ない親友には、そういうカスみたいな営みが三度の飯より大好きなカスがいたんだった。やられたぜ。こうなっては真実を話すしかないじゃないか*2。折角、拍手してくれた人に緩やかな失望をプレゼントしようとしたのに、台無しだぜ。
簡単に纏めるとな。尊敬ってのは過度な期待を生むが、過度な期待は過度な失望と隣り合わせなんだ。もしあの場で僕が期待感たっぷりなことを言ってしまおうものなら、まかり間違って言葉の上ではなく本気で期待されるかもしれない。だが、それはリスクだ。無論、これが金儲けなら僕は諸手を挙げて喜んだだろう。「ああ、儲けると書いて信者が来たぜ」って具合に手をこすり合せながら喜んだだろう。元々が、金儲けってのはリスクと隣り合わせなんだからな。だが、僕のは趣味なんだ。あの手の尊敬は受け入れるべきではない。リスクは背負わないに限る。いや、気が遠くなるくらい大昔の話だが、現実にいたんだよ。勝手に人に過度な期待をかけといて、後で勝手に失望して、あまつさえ僕に一々それを報告しに来る面倒な輩が。そういうのはな。僕にもそいつにも不幸なだけなんだ。プロの金儲けと違い、アマチュア創作は書き手と受け手の距離が近い。だがそれゆえに、書き手自身への尊敬はあまりよろしくないんだ。憎悪に変わると大変なんだ。変な話、「お前自身は最低だけどお前の書いたアレのあの部分はおもろかったぜ。しかしこの飴不味いっすねぇ」とか言われた方が気が楽なわけですよ。だから僕は、相手が読者以上尊敬未満になるよう、色々仕込んだんですね。ただの趣味人相手に、まかり間違っても大上段に構えて尊敬とかそんな馬鹿な話がないように……と。
そりゃ１０に８は空虚だとかそこまで思っていませんよ。精々２〜３ですよ。グレファーとか、あの時点ではグレファー語の利便性にそれなりの価値を見出してました。「思い切って誰にも見向きもされないような文章を書ききれなかった自分自身」とか、僕はあくまで読まれることを前提にしてるって話ですよ。誰が好き好んで少数派になりますか。いや、別に多数派になりたいわけでもないんだけどってか、そもそもそういうベクトルで僕はものを考えてません。つーか、この辺１０５円均一さんは、自分の最近の関心事に僕をダシに使ってるような気がして実にカスですが、それはさておき、真っ赤な嘘とまでは言わぬまでも、取捨選択やら誇張表現やら使って苦悩に喘ぐ人間を描き、緩やかな失望を演出しようとしたのに……畜生。１０５円均一のカスめ。こういうとこだけは鼻が利くぜ。個人的に、いくつかケチをつけたいところもあるが、長くなったのでそれは別のお話にしておこう。ギャー。
