余計なお世話。

自分で書いたコレに関して疑問を感じているんだってさ。

 じゃあ、ankさんに身近な議題で書き直してみようか。そうすれば自分が書いた文章の妥当性についてより明確に判断できるんじゃないかな。

・自分のスタンドでは何がどこまで出来るのか?
・相手のスタンドは何か?また能力的な急所は何処か?

 この二つはいつでも重要な事ですね。敵を知り己を知れば百戦危うからずとはよく言ったものです。スタンドバトルの場合は更に凄味が絡んでくるのですが、これらを意識しているのとそうでない場合とでは、再起不能の如何は全く違ってくるでしょう。

 前者は、兎に角その能力をポルナレフする事で得られる知識です。その過程で、必要だと思われる未来予知を取り入れ、無駄、あるいはそれほど機能しない未来予知をキング・クリムゾンする事で、予想通りジョセフの血は馴染む。 馴染む、実に! 馴染むぞフハハハハハ……成長性Aですね。同時にスタンド使いの精神も、その戦闘に合わせて成長していくことでしょう。

 後者は、近距離パワー型や遠距離操作型等に関する知識に加え、ある程度のジョルノや花京院が必要になってきます。相手が見せた超常現象から能力の方向性を予想し、それに合わせてバトルの方向性を修正、更には「そこで問題だ!このえぐられた足でどうやってあの攻撃をかわすか?3択−1つだけ選びなさい。答え1ハンサムのポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめく。答え2仲間がきて助けてくれる。答え3かわせない。現実は非情である。おれがマルをつけたいのは答え2だが期待は出来ない……10分前に館に入ったジョースターさんたちがあと数秒の間にここに都合よくあらわれてアメリカンコミック・ヒーローのようにジャジャーンと登場して『待ってました!』と間一髪助けてくれるってわけにはいかねーゼ。逆にジョースターさんたちもすでに苦戦しているかもしれねえ」といった可能性の推測まで。そして当然の事ながら、それらは「今現在使用中のスタンド能力の範囲内だけ」で何とかしなければなりません。この点で、一定の色物能力は大きく後れを取ることになります。当然ですね。色物を「愛=理解!!」させるためには基本編でそれなりのページ数が必要=応用編が少ないという事なんですから。

 そしてそれについて思うのが、最近よく目にするメタ能力を始めとした、「過剰に『能力で』能力をメタろうとする」こと。「シルバーチャリオッツ(剣)にはエンペラー(銃)が強い→ならそれでメタればいい」という思考は確かに正解ではあるんですが、やはり(ゴールドエクスペリエンスを真っ向からメタっている上に普通にクソ強かったホワイトアルバム等を除いては)単純なスタンドパワーにおいて後れを取っている以上、どうしても後手に回るのは避けられません。それなら最初からメタられる側の強い能力をDISCインして、メタ能力の存在を意識した「既に!」や必要最小限のスタンドパワーで立ち回り、何とかした方が強い。結局のところ、強能力とその場に応じた的確な「既に!」を併用すれば、勝てないものなどそうそう無いのです。

 スタンドバトルのシステムは、荒木先生の良心がある(?)とは言え、能力類型は増える一方です。特に最近は新ジャンルのスタンドやら黄金長方形やらの台頭が目覚ましいため、「大雪原に黄金長方形は存在しない」な要素が増えているのかもしれません。がしかし、今こそ基本を思い返し、「能力を「既に!」でメタる」事を再認識してみては如何かな、と思います。「既に!」で鉄柱を上に放り投げておくだけでも、大半は意外と何とかなるもんです。

 雑文な上に話が何処にいくのか不安になってきたのでそろそろ締めますが、要は「納得出来る再起不能者になれ」という事。今の自分と能力で出来ることを全てやって負けたのなら、遠慮無く敗因を「凄味のせい」に出来るでしょう?

(※注 この文章はザ・ニュー神父が書いたものです)