テニスの王子様 Genius363『来た打球を素直に返したらコードボールになるという、不二周助の深層心理はやっぱり邪悪以外の何物でもなかったという今更のような事実が明るみにでたが、それはそうと、星花火という名称にメテオドライブの悪夢が蘇るんだが、今の内に病院に行って、顔面に包帯をグルグル巻いてもらったほうがよいのだろうか』*2

不二先輩が完全にトリップしきったような時に(現時点で既にそうなってるっぽいけど)コピーを解除して「仁王として」、もしくは他の選手となって攻め立てたら絶対勝てない気がする。それこそ白石部長にでも化けられたら、不二先輩自滅するんじゃないの。(JUMBO-TANISHI)

 結局の所僕等は、この期に及んで不二周助の対応力を舐めてましたね。「土壇場に白石部長」→「じゃあ次のカウンター」、考えてみれば当然のことだった。手塚仁王に即対応できた不二ならば、土壇場に出てきた白石仁王にも当然の様に対応する。当たり前のことだった。

 観客の「零式サーブ4本で決まりだ!」が伏線だったのは素直に上手いと思う一方で、結局百錬自得や才気煥発は本物だったんかい、と釈然としない思いがあるようなないような。僕らの次元の思考回路では、「ゼロバウンドリターン」よりも「オーラ収束」の方が難しいように思えるのですが、要はアレですか。零式サーブのみならず、手塚ファントムもまた1回しか使われていなかったことをも考慮すると、あのレベルの自爆技は、手塚国光クラスの覚悟がなければ使用不能ということか。そうだ、そう考えれば合点がいかなくもない。よくよく考えてみれば、完璧なイリュージョンとは、リスクも同時に引き受けてしまう筈の技。つまり、『スーサイドテニス』の大家である手塚国光の完璧なイリュージョンとは、毎回腕を壊すような真似をしなければならないということを意味する――か?