手塚人間説

手塚ファントムの真実

現代科学に基づいた非常に合理的な説であり、おそらくは賛同するものが地下においてぽつぽつと現れる事でしょう。しかし……しかし……私は悲劇を予感せずにはいられません。
今を去ること1年前、当時二大勢力を築いていた科学的テニス論者と神学的テニス論者が血みどろの戦いの末「手塚を太陽を規定した上で、地球の自転に相当する『ボールの回転による軌道変化』をX軸、地球の公転に相当する『竜巻の回転による軌道変化』をY軸と捉えた『手塚折衷説』」を合意したのは有名な話ですが、この時神学的テニス論者―或いは『テニス信徒』―が科学的テニス論者の介入を最後まで認めようとせず、あわや代表者の暗殺というところまで話が進んでいた……というのは情報操作によりあまり知られていません。ですが、彼らの持つ狂気的な権力は未だ健在。そんな彼らが、この神をも恐れぬ『手塚人間構成』を認める筈がありません。手塚は太陽であり、即ち神であるというのが彼らにとって絶対に譲る事の出来ない一線だったのであり、従って『手塚=人間』などという言説を公衆に流布させるなど彼らにとっては言語道断な出来事なのです。恐らくid:rindoh-r*1は散々言い掛かりを付けられた挙句裁判に掛けられ火炙りにされることでしょう。しかし、それでもこの勇敢な若者はこう言うでしょう。

「それでもボールは回っている」と。

我々は語り継ぐべきでしょう。若者の、命を賭けた戦いを……。

*1:影響を与えたと言われるいずみの氏が思想信条の罪及びテニス扇動罪に問われる事は必至。