逆から考えてみよう。

『強すぎるカードは使い手をむしろ弱く見せる』的なことを昨日言ったような気がするがそれで思い出したことが一つある。以前ankさんが『ネクロフィアとか使ってた頃のバクラは輝いていた』的なことを言っていたのだが…よくよく考えてみるとこれは先の理論を裏側から証明しているのかもしれない。


・アイツのバトルシティにおける使用カードの大半って『王国編初期における城ノ内以下のカード群+そこらのヘボ決闘者から決闘や喧嘩で奪い取ったカード群』なんだよな。《絵画に潜む者/攻1200守1500》《夢魔の亡霊/攻1300守1800》《首なし騎士/攻1450守1700》《地縛霊/攻500守2000》《ゴブリンゾンビ/攻1100守1150*1》《ゲルニア/攻1300守1200》《死霊伯爵/攻2000守700》等カードショップとかによく置いてある廃棄カードBOXから漁ってきたような…【凡骨デッキ】を作る際にも余裕で落選するような二線級バニラモンスター群が大半を占める様なデッキであの理不尽トーナメントを勝ち抜こうとしていた時点で確かにツワモノだ。
・アイツのカードでそこそこレアリティが高そうなのって《ダークネクロフィア》《死霊操りしパペットマスター》《エクトプラズマー》…ちょい妥協しても精々《デジャブー》《戦慄のアースバウンド》くらいだろ?特に《デジャブー》《エクトプラズマー》《戦慄のアースバウンド》辺りは現地調達の匂いがプンプンする。《エクトプラズマー》に至ってはパンドラのところからパクッてきたとしか思いようがないな。他の連中が《死者蘇生》だの《ミラーフォース》だの《光の護封剣》だの《融合》だの《邪神の大災害》だのバンバン使ってる中嬉々として《首なし騎士》を召喚する男・闇バクラ。確かにアレはアレで強かった気がする。ラスボスの器としてはちょい狭いが中ボスクラスとしては十分以上の力を持っていた。
・《暗黒の扉》などは普通に使ったら大した事がない弱小カード。《闇の指名者》に至っては普通に使ったら相手が得する寄付系カード。お前それ何処から拾ってきたんだよ。
・ドローカードの《死なばもろとも*2》は確かに強いっちゃ強いんだが…対戦相手の闇マリクがMTGにおける禁止カード《意外な授かり物*3》とパワー9の一角《Timetwister*4》を足して2で割ったような効果を持つ《天よりの宝札*5》をその決闘で使っていたことを考えれば闇バクラの圧倒的不利は否めない(大体アイツは他にも《遺言の札*6》等を投入している。お前どんだけカード引いてんだよって話。ヘタレの根はこういうところにありそうだ)。活用されないままゴミ箱に捨てられた《破滅へのクイック・ドロー》を遠くから眺めてニヤけるタイプだ。無論即回収→『魔法・罠破壊カードをデッキにほとんど入れないよう仕向ければいいんだよ』
・このデッキを相手に『神』を使わなければ勝てなかった時点で闇遊戯と闇マリクは深く反省すべきだ。お前らある意味で負けてるよ。
・そうそう闇遊戯で思い出したが…アイツも弱いカードを使ってるときは無敵主人公オーラが理不尽なまでに出ているが…『神』を持った瞬間逆に勝機が見えてくるから不思議だ。『フッ、海馬。俺の最強カードを引いたぜ。クリボー!』とか言ってるときの闇遊戯の楽しそうなこと楽しそうなこと。それに比べて『神』使用時における『やらされてる感』の強いこと強いこと。遊戯王Rにて『やはり神は重いな』と言った時の闇遊戯は実に楽しそうだった。気持ちはわからんでもないが。

*1:最初期の遊戯王OCGですら使われようが無い攻守。《シルバーフォング》《サイクロプス》《マンモスの墓場》以下じゃねーか。

*2:罠:互いの手札が3枚以上のときに発動。互いの手札を全て墓地に置く。この魔法を発動したプレイヤーは自ら捨てたカード枚数×100ポイントをライフから削る。その後互いに5枚カードを引く

*3:ソーサリー:各プレイヤーは自分の手札を捨て、その後この方法でプレイヤーが捨てたカードの枚数のうち最も大きい値に等しいだけのカードを引く。

*4:ソーサリー:各プレイヤーは、自分の墓地と手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。その後カードを7枚引く。

*5:魔法:互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く。

*6:罠:自軍のモンスターの攻撃力が0になったときに発動。手札が5枚になるようにカードを引く