所謂『愚にもつかぬ駄弁』の類が面白くなればもう何も頑張らなくていいのではないかと思いついたが世の中そんなに甘くはなかったという一例。

春休みを経て下宿に戻り、大家さんとこに色々聞きに行ったら「痩せたみたいだけど大丈夫?」と言われてしまったよ。オイオイ、元々身長180cmに対して体重が55kgしかない僕が更に痩せたらどうなってしまうんだ。有り得ないね。実家で肉も野菜もたらふく食った筈なのに痩せているとは一体全体どういうことだ!そりゃ何をやっても絶対太らない肉体は、毎晩毎晩己が身を振り返り悲嘆にくれるあの哀れな現代女性にとっては生唾ものだろうが…僕にとってはガス欠を早めるだけでちっともよろしくない。これが浪人時代と比べて身体を酷使しなくなった故のブランクってやつなのか。これだから人生ってのは大変だ。楽し過ぎると逆に楽しめなくなっちまう。と、なると快楽主義者エピキュリアンの完成形はムーンサルトテニスって考えるのが視界良好具合良しってわけだな。そういえば向日君は何時も充実した表情をしていたじゃないか。アレこそ至高のエピキュリアンと呼ぶにふさわしいと思わないか?思うだろ!もっとも僕は快楽主義者ではなく喜怒哀楽主義者だが…似たようなものさ!ベイブレードクラッシュギアぐらいには…似たようなものさ!…全然違うけどな!


さて、今期もそろそろ開幕シーズンだ。普段から飽いた眼をしている僕ではあるが、今年は結構やる気らしいんだ。「らしいんだ」ってまるで人事みたいなんだが、基本的に僕の身体は僕の頭脳とは別の意味で気紛れなんで「らしいんだ」と言う以外に僕は言葉を知らないね。それでだ。「らしいんだ」の根拠ってやつだが…まず料理をやる気になった。これは現代日本では滅多にお目にかかれない『革命』と呼ぶにふさわしい一大事件だよ。どんなに鞭と蝋燭…ええと抽象概念上の鞭と蝋燭のことだ…を己が身にくれてやっても頑なに料理をやろうとしなかったあいつが遂にやる気になったんだぜ。まさに革命!恐らくコレは今年に入って真剣に身の危険を感じ始めたことが影響しているのだろう…遅すぎだ!だがまあ一応間に合ったかもしれない。人間誰もが結局死ぬにしても、だ。そして死ぬのはいいとしても、だ。『栄養が足りないにも関らず身体を酷使し過ぎて王大人死亡確認』だなんて洒落にもならない。身体が大きい割りに胃の小さい僕が脳や身体をフルに動かすには一日最低5食は必要だが、それをまともにあつらえるにはどうしたって料理能力がいる。それが遂に!

…そろそろ駄弁を止めて仕事にとりかかるかな。あと最低8個くらいは事前にやることが残っているんだ。ヒャッホウ!