TENNIS or ALIVE


あらゆるネタバレの恐怖・誘惑を掻い潜り遂に今週の「テニスの王子様」を見た。一瞬だった。一瞬にして家中を駆け巡る歪められた笑い声と震度6の地響き。そう、あまりに激し過ぎる勢いで笑い、悶え過ぎた為に僕の理性のみならず親子関係までもが一瞬にして粉砕されてしまったのだ。


可能な限りの防音対策を敷き、事前に腹を押さえ、声が漏れるのを必死で堪えたにも拘らず親子関係が2年ぶりに険悪化してしまったという哀しくも歪めようのないこの事実。こうなってしまってはもう、僕は明日にでも京都に戻らねばならないだろう。そうなんだ。僕はこの家の住人としては事実上不適格の烙印を押されてしまったのだ。
だが後悔はしていない。僕はテニスを90%生*1の状態で受け取ったのだから。
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でも僕も結構成長したな。昔の僕があのレベルの絶対幸福を、どんな事情であれ他人から邪魔されていたとしたら、例え相手が親であろうと神であろうと血祭りにあげていた可能性が0とは言い切れない*2。今日『理解超越的な幸福感の裏返しとして膨張する理不尽なまでの殺意』を100%押さえ込めた自分はやっと大人として一人前になったのだと思う。

…それはそれとして御免よ。ご近所の皆さん。

*1:残念ながら「男爵ディーノの掲示板における僕が最初に立てたスレ」でDMCだの武装錬金だのといったキラーフレーズを一瞬垣間見てしまった(僕自身が立てたスレであった為に、カウンタースペルの発動に今一歩踏み切れなかった)。甘かった。金曜日ならまだ大丈夫だと思っていた僕が甘かった。もう二度と金曜日〜日曜日にはあそこを訪れないにしよう。それにしても…何故君等はあの得がたいインスピレーション獲得の機会をネタバレなどでフイにするのだろうか。何故君等は自由意志を好き好んで放棄するのだろうか。僕には一生わからない気がする。真の神は無粋な先入観を好まないというのに。

*2:正直な話0.02%ぐらいはあったと思う。以前の僕ならば。