ジャンプ15号の感想

やらないと言っておきながら何気にやっちゃうのが僕という生命体の困ったところ。とはいえ普通にやっても面白くもなんともないと思うので、今回は「1セリフ抜き出し方式」でやってみようと思う。試行錯誤は蜜の味〜♪


バレーボール使い郷田豪

つまり一種のギャンブルなんだ努力ってのは…

実を言うと僕は前から「努力」って単語の持つ「地道に磐石へ」とかそういうイメージが激しく気に入らなかったんだが…成る程。言い得て妙かもしれない。確かにアレを一言で換言するならまさしくギャンブルだ。僕は昔「3年生の10月まで休学」「クラス最下位の学力」「内申点オール1(合計9)」という我ながら愉快な状況から、内申30が標準とされる高校を「なんかそっちの方が面白くなりそーだから」とかそんな理由*1で受験した事があるが…あの時の感覚は確かにギャンブルだった。受かって進路を獲得するか或いは落ちて全てが水泡に帰すかで悶々とした…あの感覚は確かにギャンブルだった。生まれて初めて本気を出し、4ヶ月で学力こそ合格レベルを突き抜けたが結局内申点分が僅かに届かず行き場を失った…あの時の空しさは確かにギャンブルだったのかもしれない。楽しいよ。ギャンブルって。
…え?肝心の漫画の面白さ?いいじゃないかもうそんなことは。
【BLECH】

血肉の仮面・万象・羽ばき ヒトの名を冠する者よ
雷鳴の馬車 糸車の間隙 光もて此れを六に別つ
蒼火の壁に双蓮を刻む 大火の淵を遠天にて待つ

一点の隙も感じられぬ素晴らしい詠唱。だが惜しむらくは「鬼道」そのものの存在感のなさだろう。何時出てきた時も唐突に感じられるのが実に惜しい。せめてドラクエ漫画における魔法ぐらいの存在感があればと思わずにはいられない。もしあれがもっと体系化され、もしあれがもっと積極的に使われていたら…毎週あの詠唱が聞けて皆ハッピーになれる筈なんだが。そー考えるといくら元ネタがあるとはいえ「深淵はそのあぎともて智と術を食らう」とか「目覚めよ時の黄金律」とか毎回連発してたデュエルファイター刃はそれなりに凄かったんだなぁ。めーたんもやらない?そーいうの。
ラルΩグラド

ビ…ビラ様の液……染み 付いた……

前から言おう言おうと思っていたことなんだけど、論理至上主義世界*2において「敵役が本質的に馬鹿或いは単細胞」っていうのは最大の御都合主義なんじゃないかな。あれでは何が起ころうと「どーにかなるんじゃねーの」ぐらいにしか思えない。
【REBORN】

獄寺君 急に青い顔して どーしたんだろ…?

どうやらツナ君の超直感はノーマル状態では1ミクロンも発現しないらしい。となると当分アレ関連の設定は発動しないということなのだろうか。それとも来週全ての謎が明かされてりするのだろうか。
サムライうさぎ

不器用…ですから…

つまるところこの漫画は「現代的な良識を持って江戸時代を渡り歩く漫画」ということでいいのだろうか。ともすると現代的偏見で過去を切り捨ててしまう恐れがあるだけにこの漫画を描くのは結構難易度が高いような気がするが、そこら辺はそれこそ作者の技量次第といったところだろうか。要は作者の人ファイトってわけだな、うん。
銀魂

サバイバル戦!?他人のチップを食らい蹴落とし一週間を生き延びろというのか!?

減量に来た筈が食料の奪い合いになっているという理不尽な江戸社会と僕等はどうつきあっていけばいいのだろうか。
To loveる

面白いですね地球の文学は この国の文字を覚えたかいがありました

なんとなくだけどこの漫画の作者は日頃文学コーナーにいっていない気がする…ヤミちゃんの立っている「街に幾つかあるちっさい普通の本屋さんの入り口近くの棚の前」のことを想像してちょっと思った。*3ものっそどーでもいーことだけど。
【エムゼロ】

どーも敵のキングは大門がやるらしーんだ!!

残念な事に「そりゃ他に誰もいないもんね」ぐらいのことしか思えなかった。
テニスの王子様

ってことは無我の境地で急激に疲労する前に おチビは早いとこ決めないと

許斐先生って何気に物覚えいいよね。この辺につき、もしも鳥山先生だったら二試合前ぐらいでなかったことにしてそうだし、荒木先生でも一試合前辺りで「ああ、そんなのあったね」の領域においやりそうな気がする。え?比べる漫画家のチョイスがおかしい?いやいや至って正常な比較対象だよコレは。
魔人探偵脳噛ネウロ

前の事件といい最近世の中どーなってんの?犯人以前に会う人会う人危ない人だらけじゃん。

今まで散々変態を見てきた人間が一体何を世迷っているのだろうか。それともこれが所謂「盲点」ってやつの具体例なのだろうか。一見すると正常な人類がメタモルフォーゼする瞬間を今まで見過ぎてしまった所為で、弥子ちゃんの脳髄には「犯罪者モードじゃないときは皆いい人」という固定観念が培われてしまったのだろうか。いずれにせよ弥子ちゃんはもうネウロなしでは生きられない身体に躾けられてしまったのだと思う。
D.gray-man

最低の「未来」を…

「わかりにくい」ことに定評があり、事実今週も地味にわかりにくかったDグレだが、それでもここら辺ぐらいはちゃんと読み取っておかなければなるまい。リナリー的には「自分を含めた皆が死ぬ」よりも「自分以外の皆が死ぬ」の方が地獄だということぐらいは読み取っておかなければなるまい。わりとどーでもいいがこれも一つの異文化コミニュケーションと考えればさもありなん。
【P!2】

パラダイム・シフト

パラダイム」というと今まで「パラダイムシフト」という言い回しでしか使った事のない僕からすると「頑張ってるなぁ…」っていう…アレだ。「パラダイムシフト」から逆算して話を作るその営業努力に乾杯!*4

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ふぅ〜終わった。実を言うと今日は図書館が開いていなくて暇だったんだ。暇こそものの試行なれっと。

*1:本気でそんな理由だった。糸の切れた凧みたいな人間だった。

*2:ロジカル「っぽく」見せた方が勝つというある種不自然な世界。扱いに際しては「傲慢」故の「滑稽」に陥らぬよう細心の注意が必要とされるが、それを知る書き手は意外なほど少ない。

*3:根拠はゼロ。これが所謂超直感。

*4:これも根拠ゼロ。所謂(以下略