ベイブレードGレボリューション(番外Ⅰ)

ハイパー・メガ・キャノンと勝負の鬼


何をどうすれば独楽回しにバズーカ砲が必要になるのか全くわからないしわかりたくもない。大体、他のブレーダーが一応手動でベイを飛ばしているのに対し、パワータイプであるにも拘らず*1バズーカという名の重火器の力に頼るモーゼスは明らかに何かを勘違いしている。素朴に考えると「本人の力が加わっていないのだから反則なのではないか?」とすら思うが、この程度のことに一々突っ込んでいたら流石に身が持たないので、ここは断腸の思いで先に進む事とする。そう、先は長いのだ。

ビックバンウェーブ&ガイアクラッシャー(MAP兵器)

大地を震わすガンダムファイターであろうと、超魔装機を生み出したラ・ギアスであろうと、ディカステスを作り出したインスペクターであろうと、ネオグランゾンを駆るシュウ・シラカワであろうと、ベイブレーダー相手では分が悪いと言わざるを得ないだろう。何しろコレだけやって尚モーゼスは中堅レベルなのだから。ブルックリンやガーランドのポテンシャルはこのモーゼスをすら遥かに上回る。ホビー系4000年の歴史上最強の攻撃力を持つホビー…それがベイブレードである*2

「まさに天地創造の領域!ビッグバンバトルだぁー!!」*3
破壊ばかりで一向に創造が行われないことについて突っ込むべきなのか、或いはそれ以前の問題として「天地創造の領域」という聖書にしか出てこないような言い回しが独楽回しの最中に出てきたことについて突っ込むべきなのか多少迷ったが、問題はもはやそんな次元ではないのかもしれない*4。ここで本来ならば、残像が残るほどのスピードを生かした連続攻撃を得意としているにも拘らず最後の激突の際左ストレート一本で勝負したレイ君は視聴者の期待に応え過ぎている、モーゼスの必殺技「デモリッションアックス*5」発動時にベイブレードの影すら映っていないのはどうかしている、リングが消し飛んだにも拘らず場外負けで決着する意味がわからない、といった点について一言ぐらいは添えておきたいところだが、諸事情により割愛させてもらう。僕はもう(笑い)疲れたよ。

*1:第33話を見る限り、あの見るからに重そうなバズーカを持つためにパワータイプのモーゼスが選ばれたらしいがそれはそれで何かがおかしい。

*2:因みにクラッシュギアは「ホビー系4000年の歴史の中、最も疾く多彩な技を持つホビー」。

*3:「まさにこれは大激震だぁ!」辺りもそうだが、ブレーダーDJの悪乗り具合が堪らない。よくもまああの状況でここまで言えるものだ。どう考えても正気じゃない。

*4:拳をぶつけた時点で既に間違っている。

*5:必殺技事典には「大地の神・ギガースが斧を持ち、切る。そしてベイはアタックする」と、実に本質を突いた簡潔な説明が記されている。