手術とギャップ

今週手術に臨みます。そしてその間ですが掲示板は放置しようと思います。既に拍手掲示板等で書かれた方々には返信が遅れることになりますがご了承くださいという建前を置いて、今回は折角(?)なので決闘小説を初めて以来読者との間に感じたギャップというか作者側になって初めて知ったあれこれを箇条書きしたいと思います。本当はこんなこと書くのも恥ずかしくてあれなんですが、実際問題として己のビフォーアフターや似た稼業の方々へのリサーチを顧みるにつけ、この手のギャップは確かに存在するらしく、書くだけ書いて損は無いと思うので書きます(あくまで私が現実に感じたことの羅列なので勝手に参考にするなりガン無視するなりすればいいと思います)。

【零細WEB小説屋彼是集】

  • 零細WEB小説屋は頑張れと言われて頑張るとは限らない
  • むしろ期待の延長戦上にある指示厨の発生を警戒しがちである
  • 前フリ段階でも嬉しいっちゃ嬉しいが、特定のネタがひとまず落着したときにこそむしろ反応が欲しい
  • 前フリ段階で期待され、一段落の際はスルーされると「滑ったのではないか」は勿論「読まれていないのではないか」という不安に陥る。
  • 結果として全体的にもやもやする。実際問題として滑ってたならそれはそれで仕方がないからスルーでなんら問題ないのだけれど
  • 提供した内容に触れられてやっと満足できる面倒くさい人種
  • ありがちな意見ですが〜は零細WEB小説屋にとっては大抵ありがちでもなんでもない。ヒント:絶対数
  • 読者は作者のことを作品を通して半端にしか知らない。作者は読者のことを全く知らない
  • 基本的には知りたいとも思わない。あたりまえだが作者はつい先ほど自分がやったことがウケるかどうかで頭が一杯だから
  • ネタ感想に走られるのは構わないが、その際読者は思いの外作者側に「こいつなにがしたいんだろう」と思われる可能性を想定していない。基本的に他人指数が高いから
  • わかりやすいネットスラングをこの手の対人で安易に使うと逆にわかりにくくなる現実。基本、煽り言葉だからああいうの
  • 掲載時に初手から悩み相談がくると頭が痛い。「つい先ほど描いた話に一切触れられないまま私がお悩み相談にのるとでも?」
  • 匿名は常に初対面扱いになるという当然の事実が今一理解されていないと感じることがある
  • 大抵は長文か短文かよりもそもそも好反応がもらえるかどうかでやきもきしている。むしろ形式などどうでもいい。
  • 後々「当時は前の人と内容が被っていたのでメッセージを送りませんでした」とか言われると凹みがち。場合によっては無茶苦茶凹む
  • 100行かけて罵倒されるならまだしも褒められる分には今更もクソもない。むしろ隙あらば聞きだそうとする迷惑な人種が零細WEB小説屋
  • 作品を一言褒められる>>>>>>作者として無駄に尊敬される
  • 一から十までノリノリでやってるとは限らない

「初手お悩み相談」の苛々感は月並みな罵倒句以上。「いける」と思ってるのが腹の立つ。ウケるか滑るかでドキドキしながらWEB拍手を開いたとき最初に飛び込んでくるのがわけのわからないカードゲームお悩み相談だったときのことを想像してみろと言いたくなります。わりとあるから困る。荒らしならば狡猾と評価するところですが素でやってるのなら初手でそれをやるのだけは普通にやめて欲しい。基本褒められたくてというか不肖の息子の話題で盛り上がってるのをみてニヤニヤしたくてやってますから。流石にカウンセリングやボランティアでやってるわけじゃないんです。

個々の性格にもよりますが、いくつかはうちみいたな零細だけでなく有名な個人サイトからニコニコ動画の実況主に至るまで応用がきくよ。「読者は作者のことを作品を通して半端にしか知らない。作者は読者のことを全く知らない(興味もない)」なんかは実際誰かが言ってた。なんつうかこれ系の趣味を嗜むと率直な悪意よりも想像力のない善意の方が厄介に感じる方向にシフトしていくんだよな。