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21:57 村長さんはガンダムWがお気に入りなんですか？
感動で涙をむせび流したガンダムは後にも先にも『機動武闘伝Ｇガンダム』だけです*1と前置いた上で話しますと、確かに気に入って、いえ、どちらかというと愛しい感じです。序盤、ガンダムのパイロット（０１）が優秀だという印象を視聴者に植え付ける為にやったことが、民間機爆砕（未遂）、ＭＳ版ノーロープバンジー、爆薬自殺、救急車強奪、魚雷心中、投身自殺、パーツ泥棒、遠隔テロ……etc。第５話で「ヒイロはコロニーの代弁者だ」とドクターＪが言うまでにヒイロ少年がつみあげた実績がこれらです。１話に１回のペースで自殺敢行。１％の女々しさもない開き直った創作態度。「あの高さから落ちて死ねないから優秀」という売り込み方には小学生の身空で惚れ惚れしました。第一声が「なんだこいつ」でしたから。因みに、２０を超えてから改めて見直しての第一声も「なんだこいつ」でした。しかし時代は変わるものです。昔は強い強いといっていたウイング系ガンダムですが、ストライクフリーダムやらダブルオーガンダムやら見た後にこいつらを見るとあまりの微妙な戦力に涙が出そうになります。「いや、勝てないだろ」っていう。実際、第７〜８話で連邦の平和主義者を一掃し、トレーズ暗殺に失敗した時点で８割方負けたも同然なんですよねアレ。そして１０話の「ヒイロ閃光に散る」で作戦としてはとどめをさされる。サンドロックがシールドフラッシュで、デスサイズがハイパージャマー散布で撤退するシーンが一番のお気に入りです。今になって見ると、なぜ閃光弾で目をくらまし、ステルス機能で後ろに忍び寄ってからぶった切る必要があったのかがしみじみとわかります。あるいは逆に、最近の某正々堂々と闘うテロリスト軍団がなぜあれほどまでに美意識のないガンダムを必要とするのか、その理由もわかりました。*2
最近の、デステニーやダブルオーで後期型ガンダム無双を見慣れた若者には信じられないような話かもしれませんが、ウイング勢の一騎当千ガンダムはあろうことか弾切れするんです。「嘘だ！」「有り得ない！」「え？ もしかして補給とか必要なの？ 信じられなーい！」とか思うかもしれませんが事実です。下手をすると、ヘビーアームズはＭＳ１０機と戦車１０機と戦闘ヘリ１０機を倒しただけで弾切れします。ウイングに至ってはバスターライフルを３発撃った瞬間ビームサーベル一本での突撃を余儀なくされます。劇場版のデスサイズヘルに至ってはビームシザースのエネルギーが切れます。ニュートロンジャマーキャンセラー*3もＧＮドライブも搭載していないのです。更に信じられない話をしますと、ウイング勢のガンダムは基本的に大気圏内で飛べません。空を飛ぼうと思ったらバードモードに変形せねばらないのです。もしバードモードへの変形機能がなかったら？ 飛べません。更に更に信じられない話をしますと、ウイング勢のガンダムはビールライフルを標準装備していません。どれもこれもテロ兵器なので、汎用火器など邪魔なのです。更に更に更に信じられない話をしますと、ウイング勢のガンダムは実弾バズーカでかなりのけぞります。ＰＳ装甲もEカーボンもありません。今時の若者には信じられない話かもしれませんが、事実です。事実です。総合力で言うと、取り柄は負け戦の時に限ってやたら硬くなる装甲ぐらいかなぁ。いや、それはどちらかというとリーオーやトーラスの話だったか。後期になると、また事情も変わってくるんだけどね。僕は前期が好きだけど。トレーズ様以外。
