哲学もCOOLテニスだったような(以下略

 秋学期の成績発表。ヤマが外れた為、半ばやけくそになって試験用紙一枚半に、その場で考えた「テニスの王子様とレトリックの拡張的効力について」を敷き詰め、単位習得がほぼ絶望視されていた論理学……単位とれちゃったよ。それも評価『A』*1。いやぁ、話のわかる教授もいたもんだ。同じく、レポートでCOOLテニスを具体例に多々用いた日本語の評価『A』もそうだが、ちゃんと論理展開と資料収集を頑張れば報われるもんなんだな。「『あいつこそテニスの王子様だ』でいうところのテニスの意は〜」とか「オーラを左腕に集めるテニス」とか、教授から怒られそうな気もしていたが、どうにかなったよ。ヒャッホー!

[日本語のレポート*2から一部抜粋]

仮に「テニスとは!」と言った時などは、「ラケット」「ボール」「ウィンブルドン」「テニスボールにぶつかった人間が観客席まで吹っ飛ぶ」「左腕一本にオーラを集中させて相手の打球を倍返し」……とこんな調子で聞き手が当該主題の「広がり」を認め〜

例12)越前がテニストーナメントの決勝戦に望むらしい。相手は『神の子』幸村だってさ。

例13)ホンダラパッパラ教の教えによると、宇宙とは30兆のホンダラと70兆のパッパラの激突によって生み出されるホンダラパッパラ粒子によって構成されているホンダラパッパラなホンダラパッパラである。そう、これこそが、教祖様によって解き明かされた宇宙の真理なのだ。

 この場合、主題は「これ」ではなく「教祖様によって解き明かされた宇宙の真理」である。しかし、これは「これ」に「ホンダラパッパラ教の教えによると宇宙とは30兆のホンダラと70兆のパッパラの激突によって生み出されるホンダラパッパラ粒子によって構成されているホンダラパッパラなホンダラパッパラであること」を代入した上で「教祖様によって解き明かされた宇宙の真理」と比べてみればいい。宇宙の真理(主題)→ホンダラパッパラ(伝えたい内容)とした方が、情報の流れがスムーズになる筈である。情報の価値は、あくまで相対的なものだ、という考え方がここでも重要となる。

 しかしまぁ、よくこれで通ったもんだ。一部だけ抜き出すと何がなんだか自分でもさっぱりだ。「情報の流れがスムーズに」とか書いてるが、何一つスムーズじゃない。最後の方だった為省略が効きやすかった為か、疲れていた為か、或いは、いい表現を考えるのが面倒くさかった為か、比較対象の省略とかもやってる。一事が万事、こんな、嫌がらせとしか思えないようなものをちゃんと受け取って審査してくれた、教授様に感謝しないとなぁ。てか、なんでこんなもん書いたんだ僕は。テニスで始まってホンダラパッパラで終わるレポートってなんだんだ。そしてそれに『A』をつける伝統校ってなんだんだ。

*1:「ヤマが外れても諦めず、敷き詰めて書いた人全員Aだった」に100ペソ

*2:フラッシュメモリにデータが残ってた