成長

 人様の決闘小説、今だったら補助無しで理解できるのかもしれない。いや、内容がどうこうじゃなくて、単純にカード知識レベルの問題。


 人とネタが被ってたら悔しいので、多分読まないとは思うけどさ。今なら《冥界の魔王 ハ・デス》にSATUGAIされたモンスターの効果はなかったことにされるのだと一瞬で理解できると思うんだ。いや、「他の悪魔族にも同じ能力が付与される」とか「特殊召喚不可」とかその辺の細々としたことについては未だに良く忘れるけどさ。今の僕は《リビングデッドの呼び声》では《ホルスの黒炎竜LV8》を特殊召喚できないことを知っている。《王宮のお触れ》は発動時《砂塵の大竜巻》で妨害されうることを知っている。特殊召喚モンスターは表側守備表示で召喚出来ることを知っている。《天魔神エンライズ》と《天魔神ノーレラス》は属性と召喚条件が対になっていることを、昨日ヴァリュアブルブック10で見て初めて知った。もっと言うと、今書いたことは全部昔間違ったネタの羅列だ。兎に角、今の僕に死角はない。

 僕が昔めたぽさんのアレを読んだ時、僕は辞書無しではとてもじゃないが内容を理解することが出来なかった。幾つかののオリジナルカードに関してはその場で理解すればいいものの、それ以外の実在カードについては《サイクロン》、《大嵐》、《聖なるバリア−ミラーフォース−》、《心変わり》、《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》がかろうじてわかる程度。《抹殺の使徒》なんてそんな某MTGの《撲滅》―(2)(黒)(黒)―みたないなおどろおどろしいカード見たことも聞いたこともあるわけがない。《ジャイアントウィルス》は3枚積みがセオリーなんてそんな専門的なこと知っているわけがない。大体なんだ《迅雷の魔王−スカル・デーモン》って。《デーモンの召喚》の後継は《暗黒魔族ギルファー・デーモン》と三千年の昔から相場が決まっている。勝手な捏造はやめて頂きたい。それとアレだ。あろうことか実在カードである筈の《大火葬》が赤文字だった所為で、僕はアレをオリカと勘違い、延々とオリカテキストを探し回る羽目になってしまった。あの無駄な時間をどうしてくれる……と、一事が万事こんな感じだった。だが、今の僕は成長した。伏せるカードに困ったらとりあえず《炸裂装甲》をタイプしとけば楽で間違いが無いと見切りをつけられる程に成長した。今の僕は、昔の僕とは違うのだ。万能地雷が出てくると安心するような軟弱者とは違うのだ。