元から期待してないといえばその通りだが。

 今週のジャンプ―正確には週刊少年ジャンプ2007年第43号―の話なんだけどさ。テニスの王子様こそコノミ・ナイトメアが最高だったわけだが、それ以外がアレなんだよなぁ。3週以上やられると自分の中での痛いゲージがMAXになる銀魂の似非シリアス―形態模写―の似非っぷり*1もアレだったが、それは何時ものことなのでわりとどうでもいい。あの悪夢としか思えなかったメイド大行進を下回ってくれなければそれでいい。問題はアレだ。エムゼロ・サムライうさぎ・スケットダンスの御三家だよ。なんでこいつらそろいも揃って当て馬学芸会をやっているのかと。1つならともかく3つだぜ。まぁ、魔法執行部はまだしも、残りの2つなど見てて本当にウンザリしてくる。まさか連続攻撃を喰らうとは思っていなかった。

…知らしめねばならぬ。この天下泰平の世があるのは…全て武士の功績によるものだということをな

 サムライうさぎの台詞の忠実な模写ですが、この「武士」の部分を「生徒会」に変えるとスケットダンスになるようなならないような*2。いずれにしろ、この手の極端な堅物を登場させるのは大昔から良く見られた手法に間違いありません。しかし、主人公を裏から立てるためのこの手法はもう時代遅れというか、大昔の時点で既に、愚かな大衆共が影でひそひそ「アレは微妙だろう」と駄目出ししていたような代物なわけで、何が言いたいのかと言うと、要は「負の遺産を継承しても仕方がないだろう」とかまあそういう次第。いい加減、露骨な当て馬に頼るのは止めましょうよ。生徒会副会長に元ヒッキーや元不良の過去をわざとらしく本人の目の前で言及させて、それによりスケット団に感情移入させようとかそういうセコイ手はむしろ自分の創作の首を絞めかねないぜ……と。

 演劇編終了時、あの副会長が「フン!」とか言いながらスケット団に背を向けて去って行き、以後スケット団を事実上賛美する、所謂古典ツンデレの兆しを見せる未来を想像すると暗い気持ちになるわけです。この予想、僕としてはさっくり裏切って欲しいのですが無理なんだろうなぁ……と。

 何時ぞやのカトブレパスといい、スケットダンスといい、サムライうさぎといい、「古き良き時代」の現実というか暗黒面を見せられているような気分を獲得しまったわけですよ、ハイ。

*1:結局若返って即解決。お妙さんの「若返り正面カット」は、直前に「老人正面カット」がない以上ただただウザかった。

*2:五十歩百歩くらいが正確でしょうか。一応違う事は違う。