遊戯王OCGを学び始めてはや三ヶ月チョイ。

遊戯王wikiにはホントお世話になっている。お世話になっているが…たまに『???』が浮かぶのも事実だったりする。例えば…*1

【ドローゴー(ロックタイプ)】
「ロック」タイプの場合は《レベル制限B地区》《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》《光の護封壁》を主体にすることになる。ロック系永続カードとカウンター罠によって完全に相手モンスターを紙札にしてしまえば、ビートダウンに負けることはほぼないだろう。このため、こちらのタイプの場合のデッキ構築難易度は存外に低い。カウンターカードの取捨選択さえ間違えなければ、後はロックカードとエンドカードを組み込めば良い話であるからである。また、《和睦の使者》《威嚇する咆哮》等、カード・アドバンテージこそ損なうが戦闘ダメージを防ぐカードを使いやすい点も魅力。なお、デッキ構築が【ロックバーン】に近くなってしまうが、だからといってロックを掛けてはならないわけではない。むしろ、キーカードを引くためにある程度のロックカードは必須といえるだろう。もともと【キュアバーン】から分化したデッキだから、ある程度はどうしても似てしまうのである。

近いも何もそれはロックバーンだ。そもそも遊戯王カウンター罠は1対1交換に加え相手側にプラスアルファ*2或いは1対1交換に加え此方側にマイナスベータ*3が基本。つまりただ使うだけではジリ貧になるカードってわけだ。故に何処かでアドヴァンテージを回復しなければコントロールデッキとしては話にならないが、その際の一つの選択肢として《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》のようなロックカードを選ぶ手は確かに存在する。存在するのだが…『相手のモンスターを纏めて止めるロックカードに100%依存しなければアド計算上何をどうやっても勝ち目が無い』という時点でそれはドロー・ゴーじゃない。単なるロックデッキだ。間違いなくロックデッキだ。事前に自分から鍵をかけるデッキを僕らは【ドロー・ゴー】とは呼ばない*4。普通に【ロック】と呼ぶ。

【ドローゴー(除去)】
もう一つの「除去」タイプの場合は、カード・アドバンテージこそ損ない難いが、粗が多く脆さがある。まず、《神の宣告》《キックバック》等の召喚カウンター罠だけではとても相手モンスターの数に追いつけない。《聖なるバリア−ミラーフォース−》《激流葬》などの代表的な除去カード以外にも、多くのモンスター除去を投入しなければならない。もちろん、直接攻撃を何度も受けるわけにもいかないので基本は速攻魔法や罠カードでモンスターを除去するのがよい。しかも、それらに加えて《マジック・ジャマー》《神の宣告》等の伏せ除去対策カードがなければあっさり殴り倒される。つまり、コストカードが多い上に、相手モンスターの攻撃を止める手段が1:1交換カードというだけでは厳しすぎるのである。手札に余裕が生まれる「ロック」タイプとは異なりやはり扱いにくさが目立つ。

アイデンティティーを見失っている上のタイプとは別の意味で何かを血迷っている。この構成では何をどうやってもジリ貧だ。除去を透かせるというアドヴァンテージはコストカードとほぼ相殺。「フィニッシャーを別途用意する為に費やされるカード数枚」及び「対戦相手と比較したデッキ回転率の差」及び「デメリットカウンターによって消費されたライフ等の問題」…等を考慮すれば、「よっぽど相手が此方に都合よく偏った構成でない限り何時か普通に殴り殺される」と言っているようにしか見えない。つーか「除去を透かせる」ってのは見ようによっては「相手方が除去を使う手間が省ける」とも言える。これといった勝算も無くノーガード戦法を取っておいて「お前が得意とするガード突破の右ストレートは通用しない!」と言う様なもの。なぁ…これ勝てるのか?最初wikiに載っているのを見たときは「弱そうだけど一応デッキとして成立しているのだから云々かんぬん」と思っていたが…成立それ自体がもはや胡散臭い。こういうのがポンポン放り込まれている辺り遊戯王wikiは面白いサイトだ。無駄に鍛えられる。

そもそも【ドロー・ゴー】ってのは僕の知る限り『自分のターンに敢えて動かないことによって相手のターンでの隙を一切作らないデッキ』だった筈なのだが*5遊戯王OCGでその作業を積極的に貫徹する意味が全くわからない。なにがやりたいんだ一体。或いは初心者にはわからない秘伝の技とかそのような奥義があるのだろうか。

*1:引用元は全て遊戯王wiki6/26付けの記述。

*2:e.g.《魔宮の賄賂

*3:e.g.《神の宣告》

*4:遊戯王における【ドローゴー】は「名前だけ」感が強い。結果として自分のターン何もせずに済むロックデッキや、或いはコンセプトすらもはや存在しない罠除去デッキを無理矢理【ドローゴー】と言い張るのはめたぽってると思う。初心者が勘違いすること請け合い。

*5:wikiを見る限り名前の元ネタはMTG。ならこれであってる筈。