祝内定

「な、何だあいつ…!カードを『喰って』やがるぜ…!」「《強欲な壺》、《第六感》、《悪夢の蜃気楼》、《天使の施し》…」「《手札抹殺》、《貪欲な壺》、《成金ゴブリン》、ああ…《積み上げる幸福》まで…!」「…どうした?何を驚いてる?所詮こいつらの大半は禁止カード…使えないなら『喰う』までだ!言ったろ?俺の身体は少し特殊だとね」「ドローカードは『幸運の回復薬』なのさ 運が足りない時にこいつらを喰えばドロー力は回復する…お陰で見ろ!今のドローフェイズに引いたカードは… こいつだ!」「な…この状況で○○○を引き当てたというのか…!?」
引用元:なんか最近内定が決まったらしい決闘者

その手があったか。古の大学受験において暗記したページを喰らうかのごとくカードを喰らってドロー力アップ。既に36枚程所有したダイアモンドドラゴンを破って権勢を誇るのとは違い、よっぽどの覚悟が無ければ真似され得ない為小学生の情操教育にも大した影響無し。倫理の前に屈するのではなく、むしろ倫理を超越する逆転の発想。いける…いけるぞぉ!

今日未明、東京都の小学生が1人カードを喉に詰まらせ死亡。弟は「兄ちゃんはあの小説のように強くて格好いいドロースキルが欲しかっただけなんだ」と供述している。

この広い世界には超越者が1億分の10ぐらいの割合で存在するという現実を鑑み、「やっぱやめとこう」とその男は思うのだった。君子危うきに近寄らず。