バグたま

リンク集を頑張ろうと思ったがちょい面倒なのでとりあえず『めたぽの壷の中』をこのページの真ん中辺りにリンクしておいた。場所が微妙なのがアレだがとりあえずは良し。これで少しは連帯しているように見えるだろう。さて今日の御題。
めたぽさんが執筆にてこずっているようなので、僕も試しに一回書いてみる事にした。といっても僕は現役の決闘者ではないので現役決闘者用の評論は不可。だが発想を180度変えれば案の一つや二つ出るもんだ。その案とは『デュエル小説家用のカードレビュー』。そう、今回は『デュエル小説家のデュエル小説家によるデュエル小説家の為のカードレビュー』を展開してみようという次第だ。「そんなことやって果たして需要があるのか?」「地味に自分の首絞めてないか?」といったツッコミは一切受け付けない。それではスタートだ。精々無駄な時間を過ごすがいい。

TACTICAL EVOLUTION

究極宝玉神 レインボー・ドラゴン》(6)
遊戯王創作において【宝玉獣】を登場させる場合、99.9%ぐらいの確率で読者にその登場を予測されるある意味で厄介な巨大生物。頑張って召喚しても『ああやっぱり』と言われる一方、召喚しなかった場合は『肩透かし』と言われる事間違いなし。つまりこの『華』を使いこなすにはそれ相応の準備が要るといって差し支えないだろう。無論無駄な演出やら薀蓄やらを10行ぐらい展開して誤魔化すのも◎。意外にも書き手の『腕』が問われるカードなのだ。

ネクロ・ガードナー》(8)
創作上『予定調和なスペル』は『詰め将棋に使える』とほぼ同義である。当然そのような運用が定石となるだろう。或いは、手札を全部伏せることでその真価を発揮するめたぽ原案の発狂戦術【オフェンシブ・ドロー・ゴー】で使う一手もなくはない。《天罰》でカードを一枚捨てる→《ネクロガードナー》墓地へ→手札0→なんらかの変態トリガー起動…等がその候補か。無論対戦相手にプレッシャーを与える為予め《砂漠の大竜巻》*1をチラつかせることも忘れずに。『対戦相手に二択を迫るプレイング』は…デュエル小説においてはもはや常識なのだ。*2

毒蛇神ヴェノミナーガ》(3)
まずテキストを読むだけで面倒。この時点で−2ぐらいなのだが問題はその一連の効果。土台爬虫類デッキでしか使えないってのがまずもってアレだ。一言で言うと『潰しが効かない』。まあ世の中には無謀にも【岩石族】を最強クラスとしてでっち上げることを考えた馬鹿もいるので明言はしづらいが*3…この御蛇様は既にキャラが立ちまくっているので尚更にやりづらい。ここら辺は某レインボー野郎と似たような悩みであろう。無論『特殊勝利』関連の一文は魅力だが…この御蛇様は普通に殴って勝てるというから小説家泣かせもいい所。だったら素直に『三幻魔』かそこら辺を使うって話だ。あっちの方がまだ創作上美味しい。これがMTGルールなら『グッドスタッフ系列に《ダメージコンデンサー》→《毒蛇王ヴェノミノン》→《蛇神降臨》→《毒蛇神ヴェノミナーガ》其の他諸々のギミックを組み込んで攻撃力500の毒蛇クラッシュ』という半ば嫌がらせみたいなことができるのだが…モンスター同士のタイマン戦闘を軸とする遊戯王OCGでは流石に不可能だ*4。それでも使う?

E・HERO アナザー・ネオス》(1)
わざわざ小説で【E・HERO】をまともに使う人種がいたら見てみたい。せめて【D・HERO】だろう。あっちはまだ雰囲気を転用できる。もっというとギミックが楽しそうだ。以上。

ヘルカイザー・ドラゴン》 (4)
諸事情により新要素『デュアルモンスター』についてはこの《ヘルカイザー・ドラゴン》の項で総括させてもらう。さてこの新顔についてだが…デュエル小説におけるコイツは『しょぼい頭脳戦』製造装置と言うのが適切であろう。そもそもデュエル小説なら1ターン生かすことは普通に可能である。そしてその場合対戦相手に一種の『損得勘定』をやらせることが可能となる。恐らく5行程度はそれで『頭脳戦』っぽいことをやらせる事ができるだろう。え?他の用途?…ねぇよ。

グラビティ・ボール》(4)
《血の代償》からの嫌がらせ要員。それ以上でもそれ以下でもない。

水晶の占い師》(5)
墓地に落とせないという時点で−5に見えるがそれは素人の発想。玄人は『デッキボトムにどのカードがあるか把握できると言う事はすり替えに使えるな』と瞬時に考える。だが真の玄人は『それをやるぐらいなら最初からデッキボトムにカードを一枚忍ばせればいい』と考えるのが常道なのでこのカードの評価はやっぱり5点どまりなのだ。

氷炎の双竜(フロストアンドフレイム・ツインドラゴン)》(5)
デュエル小説におけるこのカードの存在意義の九割は「ルビ付きの大文字で『《氷炎の双竜》!!』と大声で特定キャラに叫ばせること」に他ならない…御免。十割だった。

デザート・ツイスター》(2)
叫ぶ旨味がない以上同類項のコイツに出番はない。大人しく《砂漠の大竜巻》を使わせるこった。

儀式の供物》(7)
『闇属性の儀式』という文言に釣られた黒魔術ファンに朗報。貴方のステキオリカを強力サポート!どんな中学生センスも思いのままに表現できます。宛先は此方→○○○―××××―○○○○。市外局番で!ドシドシご応募待ってまーす!

ゾンビ・マスター》(8)
何の問題もなく執筆をサポートする優良カード。『とりあえずアンデッドでギミックっぽいことやらせたいんだけど何使えばいいのかな?』と思ったら迷わず採用。雰囲気作りに貢献すること請け合いだ。そして一端『雰囲気』を作っちまえば…あとは煮るなり焼くなり好きにしよう。但し!これだけでは決して面白くならない事に注意。

サイバー・ダーク・インパクト!》(5)
デュエル小説におけるこのカードの使用法は大きく分けて二つある。その1:「不味いな。【サイバー・ダーク】には一気に決闘を終わらせることが可能な…あのカードがある!」と解説キャラに叫ばせる。その2:幕間の決闘で使わせる(大体3行くらいが目安)。他にも幾つかあると思うが大事なのはこの二つと見てまず間違いあるまい。

二重召喚》(8)
『ハーッハッハッハッハー!決闘の行方は場のモンスターの数で決まるんだぜ!喰らえ!《二重召喚》!』とか世迷いごとを言いたくなった時に使用しよう。カードアドバンテージなど見えやしねー。

鹵獲装置(ろかくそうち)》(8)
《強制転移》と合わせて【シックス・スワッピング】なる小型サークルの乱交みたいなデッキを出す際に重宝する。無論構築時には《異次元の女戦士》と《戦士ダイ・グレファー》或いは掘られ要員として《メタモルポット》の投入を忘れずに。一流のデュエル小説家にはブラック・ユーモアもまた求められるのだ。

守護神の矛》(5)
たまに使う可能性があるので覚えておけ。以上

戦線復活の代償》(3)
デュエル小説におけるバニラデッキ等使って一回なのでその際運が良ければ採用される程度。どうしても自軍モンスターを同時に墓地送りにしたい場合のみその存在を思い出せば事足りる…よなぁ。

下克上の首飾り》(1)
下克上等!

折れ竹光》(10)
このカードをデュエル小説に登場させない理由がむしろ疑問。ラスボスクラスに使わせて然るべきだ。

凡人の施し》(5)
「『これの発動にチェーンして《マインドクラッシュ》等を発動。予め通常モンスターをぶっこ抜いてからカードを引かせるが、そこに通常モンスターがないことは既に予定調和だった』とするにはどうすればいいか」などと考えるのがデュエル小説家にとってのスタートラインである*5

破滅へのクィック・ドロー》(8)
前述の発狂戦術【オフェンシブ・ドロー・ゴー】か或いは【チェーン・バーン】辺りで使う…のもいいがどちらかと言うと『カードを一枚だけ引いておいて自分で破壊。3000喰らって万々歳』の可能性を模索したい。え?ない?

マジック・キャプチャー》《トラップ・キャプチャー》(7)
一発芸を決めたい貴方の強い味方。「どうせ創作なんだから多少は変態プレイングでも問題ないよね」「当然に許可する」この手の脳内会話に0.5秒以上かけてはならない。

ギフトカード》(3)
普通に考えれば先手第1ターン目に伏せて返しのターンで即発動。「これであの時の借りは返したぜ」が定石だが…今時そんなレトロなネタが在り得るかどうかがまずもって問題だ。現代的な感性で言えば「斉藤聖のようなヘタレデュエリストをコケにするのに使う」がやっぱり第一候補かな。うん。

強欲な贈り物》(5)
普通に考えれば先手第1ターン(以下略)。しかしこのカードは前述の《ギフトカード》よりも創作上の使い勝手がいい。え?相手が手札を引いて困る場面なんてない?そんなヘタレ小説家はまずもって《エクスチェンジ》の可能性を考える所から始めよう。それが済んだら今度は…

カウンター・カウンター》(3)
パーミッション同士のミラーマッチでしか役に立たないカード。そしてパーミッション同士のミラーマッチなど始まった瞬間大抵結末が見えてしまう為総じて微妙*6。とはいえやりようによっては面白くできない事もないので*7、その際における繋ぎ役程度にはなるだろう。

*1:魔法・罠なら相手ターンにセット可能

*2:真面目に考えていないので迫れるかどうかは不明。

*3:数ヵ月後、君らはその馬鹿を目撃する事になる。

*4:言うまでもないがMTGでも相当つらい。

*5:ルール的にありかどうかは未確認。

*6:結局の所、その1:実はブラフでした。その2:実はこんなもの入れてました…にしかならないという哀しい現実。『カウンター罠』→『ロジック』という連想ゲーム自体が一種のカウンター罠なのかもしれない。

*7:そう願いたいもんだ。