ベイブレードGレボリューション(番外Ⅴ)

変態プロベイブレード軍団『BEGA』最後にして最強の男・ブルックリン。


相手の動きを正確に先読みし、相手の攻撃を倍*1にして返す。現代風に言えば『才気煥発』した上で『百錬自得』を発動したといったところか。無敵。あまりに無敵。しかし彼の神性はこんな皮相な次元にとどまるものではなかった。

な 何だ。何だ…

ブルックリンの、その禁断の本性の一端に触れてしまった対戦相手の火渡カイは巨大な爪で全身を引っ掻かれ顔・胸・腕に一生ものの傷を負う。ベイバトル中、巨大な何かの爪で全身を引っかかれて巨大な傷を負う。*2これがブルックリンの踏み込んだ『神の領域』である。こんな男と同じ土俵で勝負しようというのが既に誤りだ。勝てるわけがない。住んでいる世界があまりに違いすぎる。

しかしそんな『神の領域』に踏み込んだ天才・ブルックリンに対し、全てを賭けて立ち向かった一人の男がいる。その名は火渡カイ。先ほどの動画で、意味のない無酸素運動を披露した挙句、ブルックリンの奥義『King of Darkness』の発動によって精神を沼地に引きずり込まれベイブレードを粉々に砕かれ肉体をリングの外に吹き飛ばされたあの男。試合後脚しか映っていなかったあの男。敗北時から約5話に渡って廃人同様となりボロを纏って街を彷徨い続けたあの男。だが彼の死闘、そしてブルックリンとの因縁はここから始まったのである。

次回:カイ君が緊縛プレイに遭う。

*1:ミステルは「そっくりそのまま」と言っていたが明らかに強化されている。彼はかって世界チャンピオンの技すら強化したうえで覚えてしまった。

*2:あまりに過激な為アメリカ版ではカットされていた。