たかのぶ君へ

いつも影ながら応援しているファンの一人です。
47話拝見させていただきました。今回の晃くんの「壊す」事で高みを目指す信念に今まで抱いていた恋愛感情を滲む様に表現した辺りが、非常に秀逸な心理描写だったと思います(話を通して簡単に感情を荒げる事の多かった知恵さんは多少安っぽく見えてしまうのが、品格という点で残念ではありましたが…)
村長さんの、人物の見えざる格や人物間の引力(力学とでもいいましょうか)を大切にし、丹念に表現していく物語を毎回楽しみにしております。クリエイティブな活動をしておりますと、色々と「生み」の苦しみもあるかと思いますがお体には十分気をつけて、これからも執筆活動のほど頑張って下さい。

「たかのぶ」な。君は今日から僕の眼の届く範囲では「たかのぶ」。あの〜あれだ。WEB拍手のコメント欄というほっそいスペースを使って丹精込めた文章を書いておいて無記名というのは単純にやりづらいわけだ。感想掲示板を使い辛いのならそれで一向に構わない。だが、WEB拍手で送るケースにも時と場合というものがあっていい。というかだ。仮に個体識別できないと、君がもう一度何らかの動機でWEB拍手を送ってきた際「この人はこうこうこういうロジックでこういう風に感じているのか」と前後の流れから感じ取ることができない。折角何を血迷ったのか僕のクソ小説のファンだというのにこれは惜しい。完全に100%僕の都合だけで喋っていますが、というわけで君は今日から「たかのぶ」だ。*1


そんな格好いい表現で現すようなクオリティでは断じてないとは思いますが、人物間のあれこれというのは確かに初期の段階から右肩上がりに意識してます。感想掲示板にも書いたんだけど、カードゲーム創作においてはデッキが人を選ぶんじゃなくて、人が「こいつはこんなん」に基づいてカードを選んだ結果がデッキになることが多々ある(人には対戦相手も含まれます)。もっとも【ピラミタルシャッフル】系の一発ギャグに関してはやはりデッキっというかアイディアがはっきりと先にあるのですが、しかしその一方で、エポックメイキングなデッキ(ネタ)をポンと置いただけでは「ウケとれないだろうな」的な打算が働きます。ブーストの揺らぐことのない趣旨の一つが「デュエルすること」なんですが、それを追及していくと論理必然としてその辺について考えざるをえなくなる、といったところでしょうか。ただ、例外やらなんやらも多いのでこの辺は未だ要検討。うわめんど。

東智恵に関しては確かにある意味っていうか単純に事前の描写不足の点で後悔は残ります。しかし「品格」かあ。「品格」と言われると素直にミスりましたとは言いたくないなあ(天の邪鬼精神の発露)。ネタバレとかはあれなんでとりあえず「そう残念かどうかはここから先を見ないとわかりませんよ」ぐらいのことを言っておきたいと思います。つーか連載はこの辺がいつも迷うんだよな。デュエルの使用カード面でもそうなんだけど、後々のことを考えた一手を打つのが難しい。今を100にするかあるいは今を多少犠牲にしてでも布石を打つか。気の利いた人なら両方同時にやれるのだから、この辺は悩むよりも前に書けって感じかな。実際、今回は僕にもう少し事前の「注意があれば損失を最小限にして色々なものを打ち込めた。どうやっても現時点では100しか書けなくて、それで100なら別にいいんですけど、頑張れば200書ける局面で150だと後々後悔が残る、かな。

尚「わかりませんよ」は僕もわかりません。いくつかクソな構想があることと現実にどれだけものを書けるかということはは全く別問題ですから。ただ、こうやって色々反応を見たりしながら頭で考えることで具体的になったりします。この度は熱のいったコメントをくださりどうもどうもでした。―親愛なるたかのぶへ―

*1:ある程度の匿名性を尊重した素晴らしいまでにありふれたHN