イライラ量産機

 ひょんなことからZガンダムの終盤(だけ)を見た。アレは凄いね。カツ=コバヤシが画面に映っただけでイラっときて「カツ死ね」って極々自然に負の感情が芽生える程のクオリティ。この私はZ世代ではない、にも関らず、画面にちょっと顔が映っただけでこちらが「死ね」と思えるあのマイナスオーラ。画面に映っただけでイラっとくるのだから、喋りだした後については推して知るべし。見たものに、溢れんばかりの純粋殺意を発生させる男、カツ=コバヤシ。カミーユカミーユであのやたら偉そうな脊髄反射っぷりに相当イラつかされるが、カツ=コバヤシの場合、何もせずともあの顔が映っただけでイラっとくる不思議。


 カツ=コバヤシは最後「エマ中尉の撤退命令を聞かないばかりか、ろくに武装していない戦闘機でヤザンの周りを飛びまわり、何を血迷ったか俺最強を気取って前方注意を怠ったが為に、隕石に正面衝突してそのまま死亡」という、レギュラーキャラとしてはそうそうないであろうショボイ死に方をするのだが、ここで10人に9人ぐらいは思わずガッツポーズをしてしまうのがカツクオリティ。自業自得。0.1ミリも同情の余地のない死に方……にも拘らず、何故か全員が全員ヒステリックな反応を起こす。あんな小物如きに。で、ショックを受けなかったレコアさんなどは、エマ中尉から散々罵倒され「カツが死んだ時みんなは泣いたわ!貴方は誰からも泣いてもらえないわ!」と「お前はカツ=コバヤシ以下だ」と遠まわしに人間失格の烙印を押され、カツと闘っていたヤザンに至っては「お前はクズだ!存在してはいけなかったんだ!」と、例によって例の如くカミーユ君のイラっとくる言い回しにより存在を全否定される始末。いや、アレに涙を流す価値なんてどこにもないから。てか、自業自得の死に方だから。